どれだけの人が即座にエストニアの位置を指させるだろう。そんな東欧の小国で、究極のシンプル美と曲線美を持ち合わせた自転車は作られている。それがViks(バイクス)だ。
極力まで簡素化されたそのフォルムは、ダイヤモンドフレームの究極の進化系だ。どこまでも見飽きないそのアーティスティックなフォルムは、まさに至極のアーバンバイクと言えるだろう。
特徴的にフレームの左右がそれぞれ一本のパイプのアールの連続で構成されたフレームに、左右のレッグがそのまま左右のハンドルとなっている究極のシンプリシティ、見るものを魅了するグラマラスなフォルムは、道行く者の目を釘付けにするだろう。そしてシンプルに単色で仕上げられるそのカラーリングは、極上のスパイスのごとくこの自転車のシンプルさを引き立てる。
フルオーダーで作られるこのViksは、もちろん変速機使用にすることも、ディスクブレーキも可能だ。しかしやはり一番シンプルなのはシングルスピードだろう。そしてコースターブレーキを採用することにより、可能な限りシンプルに仕上げられた一台こそ究極の一台だろう。
自分らしさとはなにか、そんな原点に帰りたいとふと思う瞬間に、このViksに乗っていたいと思う。
Viks
H.Moulinette